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コミュニケーションの本質は『愛』である【人間を『理解する』技術】
人間関係における問題の大部分が、実は、『相互理解』の不足による『すれ違い』が原因だと言われます。
身近な対人関係の中で生まれる『好き嫌い』や『苦手意識』、陰口や悪口を言われたり、無視されてしまったり、様々なハラスメントの問題、視野を広げると、差別や戦争、貧困といった問題も、突き詰めると『お互いの理解が足りない』ということから発するのです。
つまるところ、コミュニケーションに端を発する問題は、これまでの歴史の中で人類を悩ませてきた、そしてこれから先も悩ませ続けるであろう、人類にとっての『永遠の課題』とも表現できるものなのです。
この記事では、『コミュニケーション』というものに対して、その場その場の対症療法的なテクニック論ではなく、本質論に立ち返った上で、『コミュニケーションの真の目的』というものを再確認し、
その上で、コミュニケーション能力を高める上で必須の『理解する』能力、表面的な情報だけでなく、背景の情報(メタ情報)をリーディングする(読み取る)ための技術を解説していきます。
『愛(普遍的な隣人愛)の実践のためのコミュニケーション』という抽象度の高いゴールを掲げていますが、できるだけ足元の実生活の中ですぐに実践できる事例も交えて、実感を持ちやすいような解説を心がけます。
また、関連の記事も紹介しておきます。
併せて読めば、相当に理解が深まるはずです。
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この記事にたどり着いたあなたの中での『コミュニケーション』というものへの理解の次元が上がり、関わる人たちとの関係性の次元が上がることの一助になれるとうれしいです。
この記事をお気に入りやブックマークに追加し、まとめ用のノートなどもご用意して、しっかり理解に落とし込んでいただけたら、と思います。
この記事の目次
コミュニケーション能力とは何か?
コミュニケーションとは、そもそもは『人間や動物間で行われる知覚・感情・思考の伝達』という意味合いの言葉です。
コミュニケーション能力という言葉を、ここでは、相手(対象)と何らかの『情報』をやり取りして、その対象との関係性をデザインするための能力、と定義します。
『情報』の中には、言葉や文字、怒ったり笑ったり、といった感情表現から、相手を無視する、相手を尊重した態度を示す、といった非言語コミュニケーション:nonverbal communicationといったものまで、様々な抽象レベルのものが含まれます。
情報の伝達ができるあらゆる手段を使って、言い換えると、自分の『影響力』を駆使しして、自分主導で相手との関係性をデザインしていく能力のことを『コミュニケーション能力』と呼びます。
単に口がうまい、会話を弾ませるのがうまい、といったレベルで見るのではなく、あくまで『相手との関係性を意図したものにデザインする』という結果の部分を見ることで、コミュニケーション能力の巧拙が判断できます。
コミュニケーションの目的とは?
『関係性をデザインする』と言いましたが、では、どのような関係性をデザインするべきなのでしょう?
結論から言うと、すべてのコミュニケーションの目的とは、『愛』という関係性をデザインすること、と表現できます。
ここで言う『愛』とは、日本人が想像してしまうような男女の情愛や家族愛、国家や自分が所属する組織への帰属意識(愛国心・愛社精神)のような『限定された愛』のことを指すのではなく、
キリスト教、新約聖書でいうところの『普遍的な隣人愛』のことを指しています。
これは、仏教の言葉に言い換えると『慈愛』や『慈悲の心』と表現できるものです。
『愛』という概念に関しては、日本人は文化背景的に、どうしても理解しにくいところがあると思います。
定番ではありますが、こちらの書籍を読むことをオススメします。
この書籍は僕も、会社員をやっていた2006年の秋に、プレジデント誌で紹介されていたのをきっかけに手に取り、初めて読みましたが、最初は難解に感じられて、スムーズに理解はできませんでした。
ですが、数年後、社会人としてコミュニケーションの現場で人生経験を積んだ後に読み返すと、スムーズに頭の中に入ってきて、『愛』というものへの理解が深まりました。
僕は今、奥さんや飼いネコたちとの生活、ビジネスを通じて知り合った『仲間』やクライアントの方たちと『愛』にあふれたとても満足度、幸福度の高い生活を送っていますが、当時読んだこの書籍から学んだ『愛』という概念への理解が、今の幸福度の高さに貢献していることは疑う余地もない、と感じています。
少し横道に逸れましたが、本題に戻ります。
コミュニケーションにおいて、目指すべき『関係性』とは、人と人とがいびつな関係性(上下関係や依存の関係性)にならず、お互いがお互いを引き立て合うような『調和』の関係性です。
これがキリスト教の言うところの『普遍的な隣人愛』が実践された関係性です。
有名な自己啓発書、『7つの習慣』でいうところの『自立した個人同士が到達できる相互依存のパラダイム』や『win-winの関係』というものも、また、近江商人で有名な『三方良し』というのも、『愛(調和)の関係性』です。
コミュニケーションの現場において、僕らが目指すべきゴールはこの、『愛(調和)の関係性』です。
参考記事:
真我とのコミュニケーション能力を高めると、執着を超えた愛(兄弟愛・隣人愛)を理解できる
ゴール(理想)のイメージを先に作る
コーチング理論的な話になりますが、それぞれのコミュニケーションの現場において、この『愛(調和)の関係性』をゴールにする、というように、『目指すべき理想状態(ゴール)』のイメージを先に作ることはとても重要です。
『コミュニケーション能力』は、理想の状態を決めず、どこに向かうのかも明確にせず、その場しのぎの対症療法的な『テクニック』として駆使するものではないのです。
誰も好き好んで、他人を攻撃したり、傷つけたいとは思わないでしょう。
ミラーニューロンの働きによって、相手の痛みが自分ごととしてリアルに想像できてしまうため、人は本来、何の目的もなしに、相手を傷つけたり、攻撃したりできません。
相手との関係性も、どちらか一方が不利になるようないびつな関係性よりも、お互いが尊重される『愛(調和)の関係性』を目指すことが望ましい、という感覚は普通に持っているはずです。
コミュニケーションの現場において、ゴールを明確にして、『お互いにストレスのない望ましい関係性』を自分の『影響力』を駆使して、自分主導でデザインしていける人、これがコミュ力(コミュニケーション能力)の高い人、の定義です。
コミュ力を高めるためにはまず『傾聴』のスキルから
ポイントは、まずは
『聴くスキル』
『傾聴のスキル』
を高めるだけで、コミュニケーション能力はものすごく高まります。
それに関して、僕が会社員時代に読んで、とても役に立った本があるので、一冊紹介しておきますね。
菅原裕子さんの『コーチングの技術』です。
この本では、
『コーチングマインド』
という重要な『人間観』と、『傾聴のスキル』を一通り学べます。
僕はこの本は、読みながら付箋を貼りまくり、まとめノートをつくって、同時にそこで学んだことを職場で、学生講師や生徒、保護者、上司や同僚たちとコミュニケーションを取るときに、意識しながら実践する、という形で活用しました。
その中で、ものすごく効果を実感したので、同僚や、自分の教室で働いている学生講師にも薦めまくりました。
でも、紹介しても買って読まない人が多いんですよね(笑)
だから、教室用にも新しく買って、『金山文庫』として置きました。
同じ本を何冊か買って、家族にも配ったりしました。
自分で情報発信をするようになってからも、メルマガの読者の人たちに紹介してきましたが、そうやって『オススメ』として紹介しても、実際に買って読む人、読むだけでなく、僕がやったように、自分の血肉に変えるレベルでアウトプットできる人は少ないです。
統計学的に、
『行動する人』
は1割くらいの数字になります。
要は、そのくらいの割合の人しか、問題解決に対して『本気』になれない、ってことです。
問題意識を持ってても、多くの人は、
・時間
・労力
・お金
というコストを惜しんで、できるだけ時間がかからず、労力もかからず、お金もかからない方法で、ラクして問題を解決しよう、とします。
だから僕みたいに、『本気スイッチ』が入りやすい人は、何かと得なんです(笑)
僕は素直にいいと思ったものは、自分の日常の習慣に採り入れます。
お金は使うべきだと思ったところで使うし、自分の時間やエネルギーの方が大事だと思うので、お金によって役に立つ情報、時間や労力のコストを減らせる情報が手に入るなら、すぐに手を出して試してみます。
世の中の大多数の人が、僕とは逆の行動傾向を持ってるので、結果的に、僕は他人よりも早く結果を出せて、早くラクで有利な状況をつくっていけます。
有料の情報は、無料の情報と比べて、『質の高さ』という面だけでなく、
『本気のスイッチが入る』
という意味での効果もあります。
時間や労力のコストは見えにくいけど、お金のコストは目に見えるので、お金を払うと、自分の中の本気を引き出せるんですよね。
何にしても、読んだことがない人、過去に読んだことがあるけど、本書に収められていることを、きちんと活用できてる自覚がない人は、『本気スイッチ』を入れて、取り組んでみることをオススメします。
身近な人とのコミュニケーションが変わるだけで、人生の視界は驚くほど変わるものなので、その効果をまずは実感してみてほしいです。
傾聴のスキルのその先 『一を聞いて十を知る』
この本をこうやってプッシュするのは、ここに書いてることが『最低ライン』だと思うからです。
ここに書いてることを最低限理解していないと『話にならない』というレベルです。
僕はこの本を読んで、自分なりにきちんと吸収することで、それだけでも、社内のコミュニケーション研修で最優秀の評価がもらえる程度には進化できました。
『聴く』ということのスキルを丁寧に高めるだけで、そのくらいのレベルには、誰にでも到達できます。
でも、この記事で、僕がここから伝えていくのは、『その先』の話になってきます。
それは『リーディング(情報の読み取り)』のスキルです。
『リーディング』は、『傾聴』を包括する、より抽象度の高い言葉です。
『空気を読む』という言葉がありますが、僕がコミュニケーションにおいて、もっとも得意で自信があるのが、
『言語による情報』
『非言語の情報』
を読み取って、【場のエネルギー状態】を読み取る『リーディング』のスキルです。
このリーディングのスキルも、傾聴のスキルと同様に、理論を理解しながら、実践していくことで、鍛えていくことができます。
その能力が高まると、
『一を聞いて十を知る』
みたいなことが可能になります。
情報のインプットのレベルが跳ね上がるので、自分自身の成長や進化のスピードも高まります。
ゴールの高い人が主導権を握る
コミュニケーションの場においては、その場にいる誰よりも、『抽象度の高いゴール』を持つ者が、その【場】の主導権を握り、『支配』する、という原則があります。
『抽象度の高いゴール』とは、
『相手のゴールを包括する』
という意味になります。
たとえば、同じ業界の競合になる会社で勤務している営業マン同士のコミュニケーションで、
片方の営業マンは、
『自社の利益の最大化』
をゴールにしていて、
もう一人は、
『業界全体の利益の最大化』
というゴールをもっている、という場合、
そのゴールの中には、
『自社も相手の会社も、
競合することなく利益を最大化する』
というゴールが包括されている、みたいな感じのイメージになります。
こういう、ゴールの抽象度の違う人同士でコミュニケーションをとると、もちろん、その人のコミュニケーションスキルにもよりますが、より大きなゴールをもった人間に対して、包括されるゴールの側の人間が、心酔して、協力的になる、みたいなことが起こります。
自社の利益ばかりを考えていた前者の営業マンの方が、業界全体のことを考えている後者の営業マンの『器の大きさ』を感じ取って、相手の『影響力』に巻き込まれるのです。
ゴールの大きさとラポールの方向性
抽象度の高いゴールを持つ人と、そのゴールに包括されるゴールをもっている人の間には、方向のある関係性のラポールができます。
対等の存在ではなく、主導権において優劣がつく、ということです。
ラポールとは、『心の架け橋』という意味の言葉ですが、どんな『架け橋』がかかるのか、は、互いの関係性によって変わります。
リーダーとフォロワー、医者と患者、催眠術をかける人とかけられる人、気功の施術をする人と病気や怪我を癒してもらう人、
これらは『対等の関係』ではない、方向性のある『ラポール』です。
ある関係性において、その【情報場】の主導権を握る、という意味で、僕は『ラポールを構築する』と表現します。
ここで、『主導権を握る』とか『支配する』は、『勝ち負け』という意味合いではないのでご注意ください。
【場】=情報空間において、制空権を持つ、みたいなニュアンスです。
『抽象度を上げる』という表現になりますが、抽象度(要は『視点』のこと)を上げて俯瞰すると、広い視野で、たくさんの情報量が得られます。
『視点を上げる』というのはもちろん比喩表現で、実際に高いところに立って、広く周りを見渡すように、『意識の視座』を上げることで、情報的に、観えなかったものを見る、ということを、視点を上げる、とか『抽象度を上げる』と表現します。
抽象度を上げ、メタ視点になる
こうやって、自分が身を置いている【情報場】としての『系』から飛び出して、外から俯瞰した視点になることを、『メタ視点』と言います。
メタという言葉は、元々は、Metaphysics:形而上学から来ている言葉ですね。
情報空間とか情報場というのも、『メタ』な領域で、僕が言うスピリチュアル(目に観えない世界)も、『メタ』な領域を指す言葉です。
参考記事:
スピリチュアルや迷信やオカルトの意味を定義し、違いを明確に区別する
『あの世』という言葉のニュアンスにも近いですね。
僕の使う『あの世』とは、死後の世界に限定したものではなく、『この世』(目に見える物理世界や人間社会)とは別に存在している情報世界、のことを言います。
有名な『7つの習慣』の、第1の習慣、
『主体性を発揮する』
のところで、人間の意識だけが持つ、『メタ視点』に移動する働きのことが語られています。
『意識の視座』を上げることで、僕らは僕らの思考が考えていることを、まるで、本を読んだり、テレビを見るかのように、『外の系』から観察することができます。
よくよく考えたら、ものすごい能力なんですが、多くの人は『普通のこと』として特に意識することなく日々を過ごしています。
メタ視点と『幽体離脱』
1:1のコミュニケーションの場合、通常は『視点』は自分側にあります。
コミュニケーションのレベルが少し上ると、相手の気持ちになって考えたり、相手の立場になって考える、ということをします。
日本の教育課程の中でも、国語の授業でトレーニングするやつですね。
これもよく考えたらすごいことなんです。
僕らは自分の肉体をそこに存在させたまま、意識だけを相手の中に入れて、相手の視界から見える世界を想像することができたりするし、その相手は、『実在する人間』である必要すらありません。
フィクションの物語の中の登場人物や、ゲームのキャラクター、人間でないもの、生物ですらないものにすら、僕らは臨場感を持って、『感情移入』することができます。
こんなにすごい能力を、どんな人も『無意識』に使っています。
上の方で紹介した、『コーチングの技術』などで学んで、『傾聴』のスキルを身につけ、コーチング的な接し方を身につけると、『視点』は、自分と相手の間の空間に漂うような感じになります。
意識だけが身体を離れて、少し俯瞰した視点で、2人を見下ろしている感じです。
僕はこれを『幽体離脱』と表現したりもします。
これが『メタ視点』になること、ですね。
メタ視点のトレーニングとしての瞑想
多くの人はこれを『特別なこと』と認識しないまま、なんとなく使ってます。
なんとなく使っているので、使いこなせてない人が多いです。
特に、ノイズ情報に埋もれる現代社会では、意識的にトレーニングしないと、自分で『メタ視点』になれない人が多かったりします。
『瞑想』のトレーニングをすれば、『メタ視点』になる感覚、その臨場感を高めることができます。
『メタ視点』になれば、感情や思考のノイズに惑わされずに、フラットに物事を見ることができます。
瞑想のトレーニングで、脳のパフォーマンスが上がるので、ビジネスで結果を出したり、健康になったり、と、いろいろな効能もあります。
視点の切り替えのトレーニングとしての瞑想に関しては、こちらの記事でも解説しています。参考にしてみてください。
参考記事:
瞑想によって無我の境地(真我の視点)を得るためのポイント 観察者になれば在り方は一瞬で変えられる
コミュニケーションの現場で、『幽体離脱』してメタ視点になると、自分の中に視点があったときよりも、いろいろなものが見えてきます。
自分自身が緊張して固くなってるな~、なんてことも他人事みたいに観察できるし、意外に相手の方も緊張してるんだな、みたいな様子が見えて安心したりもします。
情報量が増えれば、未知の不安がなくなり、リラックスできます。
その状態で、
『この2人は、良い関係性を
築こうとしてるんだ』
という前提(場の求めるゴール)を設定して、その上で、『自分』(メタ視点で見てるので、登場人物その1、みたいな感じです)がどのようにコミュニケーションをとれば、場の求めるゴールに向かうのか?
を冷静に選択すれば、大抵のコミュニケーションはうまくいきます。
アインシュタインが、
『ある系における問題は、
次元を上げないと解決できない』
ということを言ってますが、コミュニケーションにおいても、自分と相手が別個の存在として向かい合う、敵対者とか競争者というパラダイムでは、どういうコミュニケーションスキルを駆使したとしても、『勝ち負け』が生まれ、負けた方は恨みやネガティブな感情を抱いてしまいます。
これはコミュニケーションとしては『失敗』です。
メタ視点になって、お互いのゴールを統合した、抽象度の高いゴール(これがいわゆる『愛(調和)の関係性』)を設定すれば、『勝ち負け』ではなく『Win-Winの関係』に向かってコミュニケーションを進めることができます。
『7つの習慣』という本は、これだけ読めばすべてOK、他の自己啓発書を読む必要はない、というくらいに内容の濃い、非常にレベルの高い一冊ですが、その中で出てくる第4の習慣~第6の習慣、
・理解してから理解される
・Win-Winを考える
・相乗効果を生む
をマスターすれば、コミュニケーションにおける、あらゆる問題が解決する、くらいに僕は思ってます。
ですが、多くの人にとっては『コーチングの技術』くらいの本の方が、理解しやすく、身にもつきやすく、有効に役に立つと思ってます。
『7つの習慣』には、実は、【封印】が施されてます。
第1~第3の習慣、『私的成功』の方を実現しないと、第4の習慣以降の効果は、半減どころか、1割も活かせません。
理解して自分のものにするハードルがものすごく高いんです。
そもそも、第1の習慣『主体性を発揮する』が、なかなかのクセモノで、これは上座部仏教の言うところの、『悟りの境地』のことなんです。
スピリチュアル的な、『悟りの境地』を理解していない人には、第1の習慣はフルインストールできません。
第1の習慣のパートのはじめの方で、『自己責任の原則』という箇所があり、そこで、人間だけが持つ意識の働き、『自覚』について語られています。
この『自覚』という作用によって、人の意識は『メタ視点』を持つことができます。
と、一般の人たちに対しては、封印がかかっていますが、今回の講義を学んで、注意深く読むことで、その封印が解けるかもしれません。
なので、紹介しておきますね。
過去に読んだことのある方も、再チャレンジして『私的成功』の箇所を読み込んでみてください。
実はすごいことが書かれていることに気づけるはずです。
非言語情報(メタ情報)のリーディング
2人の人間が、お互いに何か言い合いをしている、という場面を思い浮かべてみてください。
コミュニケーションの場に、どういう立場の人と、どういう立場の人とが、どんな状況の中、ここにいるのか?
そういった【背景の情報】を得ると、その場で『何が起こっているのか?』を正確に理解することができます。
【背景の情報】は、【メタ情報】ともいいます。
的を得た情報を得れば得るほど、正確に、そこで起こっていることを、読む(リーディングする)ことができます。
片方の人は、幼少期に経験したトラウマを刺激されて、情動が発火して感情的になっているだけかもしれないし、
もう片方の人は、家では良きパパとして家族から愛される存在で、家族の幸せを守るために、この場は譲ることができない、という状況なのかもしれません。
【メタ情報】というのは、僕らが経験している現実世界の出来事を、何か神のような高位の存在が筋書きを描いた『ドラマ』だと考えたとき、【台本】に書かれている情報、みたいなイメージです。
通常、ドラマの登場人物である僕らは、そういう【メタ情報】にアクセスすることができませんが、
瞑想のトレーニングを積んで、【メタ視点】を持つことや、その視点から背景の情報を『リーディング』することで、そういった【メタ情報】にアクセスできます。
一つ情報が加わるだけで全体の意味が変わる
情報量が増えると、物事の意味合いが変わってきます。
パラダイムシフトが起こるのも、視点が変わることで、新たな情報が得られた時です。
ちょっとした小さな情報を得るだけでパラダイムシフトが起こったりもします。
『パラダイムシフト』に関してはこちらの記事でも解説しています。
参考記事:
コミュニケーション能力という言葉を再定義する【意識を進化させる講義】
ミーティングに遅れそうで急いでいる人に、『ミーティングが中止になった』という事実を伝えるだけで、落ち着いてコーヒーでも飲みながら、じっくりコミュニケーションを取れる状況を生み出すこともできます。
『ミーティングが中止になった』
という情報が見えていない段階では、いくら相手に、
『そんなに急ぐ必要もないから、
ゆったりお茶でもしようよ』
と持ちかけても、一切聞く耳を持ってもらえないでしょう。
でも、たった一つの情報、『ミーティングが中止になった』ということが伝わるだけで、相手の視界が一変し、こちらの提案や要望を受け容れる状態が実現します。
この『視界の変化』がパラダイムシフトです。
リーディングによって、できるだけ広い視野で情報を持つことで、コミュニケーションにおいて、目指すべきゴールが変わってきます。
反対に、状況がはっきりしない中でコミュニケーションを取っても、目指しているゴール自体が間違っているので、お互いに無為な時間を過ごす、ということもあり得ます。
すべてのコミュニケーションの場面で(ここでは他者とのコミュニケーションに絞って考えます)、きちんと『リーディング』できていないと、そのコミュニケーションのゴールがどこに向かうべきなのかがわかりません。
『空気を読む』を科学する
『空気を読む』という言葉がありますが、いったい何を読んでいるのでしょう??
これは、【情報場】に書き込まれた【メタ情報】を読んでるんです。
僕は会社員時代、学習塾で教室運営をしていた頃に、この【リーディング】能力が鍛えられました。
【リーディング】といっても、別に、霊が視えたり、オーラが色で視えたり、エネルギーが直接視覚情報として目で視えたりするワケではありません。
普通の情報を普通に読み取ってるだけです。
こちらの動画でも解説しているので、興味のある方は視聴してみてください。
サイキックな霊能力がなくても霊視(リーディング)はできる
スマホなどで再生されない人は
会社員時代の経験ですが、新しく入塾したばかりの生徒がいて、事前にお母さんから、『同じクラスの○○くんと仲が悪い』とか、『学校でいじめられている』という情報を得ていました。
新しく入塾したばかりの生徒は、まだ塾にも馴染んでないので、ちょっとしたネガティブなことがあると、すぐに『やめたい』とか言い出しかねない、という情報も、経験の中で学習してます。
そういう情報を持っている中で、その日の授業予定の座席配置を見たら、その子の授業をやってるすぐ近くで、別の先生が、同じ学校の、ちょっとやんちゃ気味な子の授業をする予定になっていました。
そういった背景のメタ情報を踏まえて、誰にどういう風にコミュニケーションをとっていくのか?そういった判断をするのも、コミュニケーション能力の範疇です。
僕がやったのは、事前に、講師の先生に、
『こういう事情があるから、このコマの授業はあっちのブースに移動してやってもらってもいい?』
みたいに声をかけることでした。
そうやって前もって『教室内の座席配置』という情報の【操作】をすることで教室全体の関係性が良好な状態(エネルギーが乱れない状態)をマネジメントすることができます。
空気を読んで『当たり前』の配慮をすることで、『コミュニケーション不全』による問題が起こる芽を摘み取ることができるのです。
そうやって、【場のエネルギー調整】をやっているから、対面でコミュニケーションをとる段階での難易度が下がります。
もし、問題が起こった後、生徒がイヤな気分を味わった後に、いくら小手先のコミュニケーションスキルを駆使して、相手の考えを変えようとしても、なかなかに難しいし、『わだかまり』は残ってしまいます。
問題が起こった事後では、すでに手遅れ、なんです。
リーディングができれば問題は事前に対策できる
【メタ情報】をリーディングしたら、大抵の問題は『事前に対策できる』ことだったりします。
コミュニケーション能力が高い人は、ぶっつけ本番でも、巧みに【メタ情報】を読んで、適切なコミュニケーションをとることができますが、重要なのは、実際のコミュニケーションの現場に立つ以前に、どういう『準備』をしてるのか?という部分だったりします。
僕は会社員時代に、個性豊かな生徒が150名(当時、集団塾ではなく個別指導塾を選ぶのは、集団の中では浮いてしまう個性豊かな生徒が中心でした)、曲者揃いの講師が30名(学生講師から社会人講師まで)、併設されていた英会話教室の生徒50名に(幼児~ご年配の方まで)、日本語の通じないネイティブ講師、
そういう複雑な人間模様を、うまくマネジメントして、教室運営をする必要のある仕事をやっていたおかげで、【メタ情報:空気】を読んで、問題の芽を未然に摘み取る、というスキルが高まりました。
そういう実地での経験と、独立起業以降に勉強して深めた、
コーチング理論、
場の理論、
気功や催眠の理論、
スピリチュアルな霊能力(サイキック)の理論、
への理解が結びついて、『リーディング能力』が開花しました。
僕のコミュニケーション能力が、また一つ次元を上げて進化したのは、こういうプロセスを経たから、だと認識しています。
コミュ力が高い人ほど自分の能力を過信しない
ここで重要なポイントが一つあります。
コミュニケーション能力が高い人ほど、自分のコミュニケーション能力を『過信』していません。
僕も未だに、自分のことを『あがり症』で『人見知り』で『コミュ障』くらいに思ってます。
だから事前にできる『準備』に意識がいくんです。
能力が低くても、うまくいくように、事前の手回し、根回しの方に力を入れます。
僕の自己変革メソッドは基本、そういう自分の『弱さ』を前提に構築しています。
メタ情報レベルでアファメーションを考える
もう一つ、【メタ情報】に関して重要な視点があります。
それは【アファメーション】です。
アファメーションというと、一般的には『自分自身に対する肯定的な宣言』みたいな意味合いの言葉です。
もともとは、アファメーションとは、肯定的な断言をすること、で、個人的な「誓約」をすること、です。
具体的には
「~したい」
「こうなれば良いな…」
という願望を
「~なっている。」
と断定して繰り返し唱えることで、潜在意識に働きかけ、変化や成長が遠くの未来にあるものではなく「今、ここにあるのだ」という現実を作り出すこと、みたいな意味合いで使われている言葉です。
ですが、僕は一般的に認知されている意味のレベルより、もう少し次元を上げた解釈で、この言葉を使っています。
僕はこの言葉も抽象度を上げて捉えていて、『存在そのものが発するメッセージ』(メタメッセージ)という解釈でこの言葉を使います。
参考記事:
言葉ではなく行動が自分を定義する 行動とは、最も強く伝わる言葉(メッセージ)である
こちらの記事でも書いていますが、自分で呟く自己宣言、という意味合いのアファメーションは、そんなに便利な言葉でもないです。(信頼性のある言葉ではない)
なぜなら、言葉はいくらでもウソをつけるからです。
『私は時間を守る人です』と言いながら、遅刻を繰り返す人がいます。
『私は愛されています』とアファメーションしながら、ものすごくセルフイメージの低い振る舞いをする人もいます。
でも、遅刻を繰り返す人は『遅刻を繰り返す』という行動や、時間への意識の甘さ、という『在り方』や、行動習慣によって、ものすごく正直に『自分はどういう人間であるのか?』というメッセージを発しています。
僕はこれを【非言語アファメーション】と呼んだりもしますが、【アファメーション】という概念をうまく活用するためには、言葉による(いくらでもウソがつける)アファメーションの方ではなく、
隠しようもなく、絶対にウソがつけない【メタ情報】の方の【アファメーション】に着目する必要があります。
すべての存在は、メタ情報やメタメッセージによって定義されています。
聖書で『はじめに言葉(ロゴス)ありき』と言われている通り、物理空間に存在するものは、情報空間に書き込まれた【メタ情報】の写像と言えます。
物理法則の中で『陽子と陽子を結びつける力(核力)』という【メタ情報】があることによって、原子核が存在を許され、それによって、原子ができ、分子ができ、この宇宙に存在するすべてのものが成り立っています。
物質的な構造だけでなく、すべての物事の背景には、
『私は○○である』
『これは○○という状況である』
という【メタ情報:アファメーション】があります。
そういった情報をリーディングしていくことが、『空気を読む』ということです。
ゴールやアファメーションをリーディングする
コミュニケーションの現場においては、状況を読むよりも、まずは、相手の情報をリーディングする方が重要です。
登場人物の情報をもとに、その場に集まった人たちの背景をうかがいながら、場全体の情報をリーディングしていきます。
僕が人と会って、コミュニケーションを取るとき、必ず、相手のゴールやアファメーションをリーディングします。
ゴールを読み取ればその人の本質がわかる
スマホなどで動画が再生されない方は
『この人は言葉ではこういうこと言ってるけど、多分、お金のことが優先度的に高いな』
とか、
『この人は理念とか美学で動く人だな』
とか、
『この人は結構本気で、世界を変えることを考えてるな』
とか、そういった情報を、あらゆる経路からリーディングします。
その場の情報だけでなく、その人が書いてる本を読んだり、SNSでの投稿を見たり、共通の知り合いから聞いた話だったり、
オーラを見たり霊視したりする必要もなく、事前に得られる、当たり前の情報を当たり前にリーディングするだけでも、相当量の【メタ情報】が得られます。
相手のゴールやアファメーションがわかれば、その人が、何を動機:モチベーションにして動く人なのかがわかるので、相手を喜ばせたり、Win-Winの関係になるような提案をすることもカンタンです。
ただ、身近な人ほど、僕の方も感情が入るので【メタ視点】になることや、冷静にリーディングすることが難しくなったりもします。
家族との関係やパートナーシップが、難しいのは、プライベートなことだからこそ、主観を離れて客観(メタ視点)になることが難しいからです。
影響力の大きさとは?
こうやって【メタ情報】を読み取り、それらの総合情報である『空気』を読んで、その上で、全体を俯瞰して、『関係性』をデザインすること、それを、広い意味での『情報操作』とも呼んでいます。
こういう視点ですべての物事を捉え、空気を読んで、情報操作すれば、自分の望む状況を生み出したり、現実を望むようにクリエイトすることは、ものすごくカンタンになります。
自分の思うように、状況を動かせるので、この状態が『影響力が大きい』と表現できます。
場の情報(空気・アファメーション)が視えてない人からすれば魔法のようなスピードで現実を変えられるし、魔法のような結果を手にすることもできます。
実際のところは、『情報操作』って言葉よりも『コミュニケーション』って言葉の方がニュアンス的には近いです。
『情報操作』だと、一方的に操作する感じですが、実際は全てが縁起の糸(ネットワーク)でつながっていて、相互に作用してるので、何かを操作すると、自分の方も必ず影響を受けます。
なので、双方向の情報の送受信とか、情報のキャッチボールとか『循環』というニュアンスで、『コミュニケーション』という言葉で捉えた方が、本質が腑に落ちやすいと思います。
【メタ情報】や、他人のゴールやアファメーションに対する【リーディング能力】が高まると、物事の本当の価値がわかるようになります。
本当にすごい人の『すごさ』って、【リーディング能力】が低い人には伝わらなかったりします。
『一を聞いて十を知る』とか、『本質がわかる人間』を目指すのなら【リーディング能力】を鍛えて伸ばすことは必須だと思います。
対人のコミュニケーションで、【リーディング能力】を鍛えるための『第一歩』が、上でも紹介した『コーチングの技術』で出てくる、『傾聴のスキル』をトレーニングすることです。
この記事のまとめ
以上、抽象度の高いところ(概念的な話)から低いところ(具体的な現場の話)まで、行き来しながら解説してきました。
この記事の重要なポイントをまとめておきます。
・自分の『影響力』を駆使しして、自分主導で相手との関係性をデザインしていく能力のことを『コミュニケーション能力』と呼ぶ
・コミュニケーションの目的とは『愛(調和)の関係性』を目指すこと、である
・コミュニケーション能力を高める第一歩は傾聴のスキルを磨くこと、である
・傾聴のスキルを身につけ、より抽象度の高い背景の情報をリーディングする
・コミュニケーションの現場では、ゴールの抽象度が高い人が主導権を握る
・抽象度を上げるには視点を上げる
・視点を上げることで読み取れる情報量が増える
・瞑想のトレーニングでメタ視点を鍛えられる
・メタ情報をリーディングして、準備して現場に望む
・相手のゴールやアファメーションをリーディングすれば、その人の目指すものがわかる
・相手のゴールを包括できる人は影響力が大きくなる
頭では理解できても、実地で使いこなすのは難しいものもあるかと思います。
また、理解の度合いによって、すっと腑に落ちるところもあれば、難しく感じるところもあるかと思います。
まとめノートを作って、理解できた部分を意識して、日々のコミュニケーションの現場でテストしてみる、ということをやって行ってみてください。
そうしていくと、1、2ヶ月もすればコミュニケーション能力がかなり高まるはずです。
自分の成長が少し実感できたタイミングで、この記事を読み返してみると、理解できるところが増えていきます。
そういう形で、リピートしながら役立ててもらえたら、と思っています。
この記事で語っていることの土台には、【サトリ式コーチング】の理論体系があります。
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