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引き寄せの法則で闇堕ち?!サトリこと金山慶允の経験したリアルな実話
ネット上でいろんな人が無邪気に『引き寄せの法則』について語るようになりましたが、その危険性やリスクを真摯に語っている人がほとんどいません。
『引き寄せの法則』というのは、人間社会に巧妙にばらまかれた『撒き餌』で、実はこの法則の知識によって、振り回されて人生を狂わせる人と、意識レベルが進化して【人生の創造者】として目覚める人との選別が行われています。
自分の人生に向き合い、普通に生きてきた人が『引き寄せの法則』に出会うと、
自分の中の欲望や煩悩が強化され、自分でも気づかないうちに自分のエゴが大きくなってモンスターのように暴走し始めます。
それによって、人生の歯車が大きく狂ってしまう人もいるし、なかなか抜け出せない不幸のループに陥ってしまう人もいます。
かつての僕がそうでした。
この記事では、僕と同じように『引き寄せの法則の罠』につかまり、とても恐ろしい目に遭う人が出ないように、
また『引き寄せの法則』というものに捕まって、ジプシー化して彷徨う人が、『引き寄せの法則』から卒業し、
人生の次のステージに進むためのきっかけとなることを願って執筆しています。
『引き寄せの法則』というものの知識をたくさん求めてきたけど、自分の人生が望むような展開をしていかない、という実感のある方は、じっくり読んで参考にしてもらえたら、と思います。
関連の記事も紹介しておきますね。
併せて読めば、相当に理解が深まるはずです。
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僕自身、数百冊以上の書籍を読み、DVDなどでも学んだ上に、実際に引き寄せの法則を活用している人たちに会いに行って学びを深めました。
その上で、僕自身の人生経験を実験台にしながらたどり着いた理解をまとめています。
どういう人間が書いた記事なのか、を知った上で読めば、潜在意識への届き方も変わります。
この記事に出会ったこと自体、あなたが引き寄せた現実、とも言えます。
かなりの情報量を詰め込んでいるので、このページをお気に入りやブックマークに保存し、メモなども取りながらじっくり読み込んでみてください。
また、記事内で紹介されている参考記事も併せて読んでいくと、より理解も深まるかと思います。
では、本題に入っていきましょう。
この記事の目次
引き寄せの法則の危険性
2006年に出版、2008年にはDVDも販売された『ザ・シークレット』によって、日本でも『引き寄せの法則』が有名になりました。
書籍やDVDを観ると、なかなかに感動的な作りになっていて、この作品をきっかけに『引き寄せの法則』のことを知ったという方、
人生に新たな希望の視界が拓けた、という方も多いのではないでしょうか?
僕もその一人なのですが、実は、『引き寄せの法則』というものは、人間社会にばらまかれた危険な『撒き餌』だという側面があることに、
気づいている人はあまりいません。
それどころか、この考えは商業的に都合がいいので(宗教とビジネスの相性がいいのと同様の理由から)、
この法則を盲信することの危険性を吟味せず(悪質な人は、危険性を承知の上でビジネスに利用します)、
無責任に情報を発信する人が世の中に溢れています。
『引き寄せの法則』自体が孕むワナに関しては、こちらの記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
参考記事:
ザ・シークレットの指導者が死亡事故を起こして逮捕
そもそも、『ザ・シークレット』自体、教えの指導者の一人であるジェームス・アーサー・レイ氏が、
1週間で100万円という高額のイベントを開催中に死亡事故を起こして逮捕・起訴されました。
こういう騒ぎが起こっているのですが、そのニュース自体、知らないという人も多いようです。
そのイベントでは、参加者に36時間の断食をした後、ネイティブ・アメリカンの精神浄化の儀式を真似て、子宮を模した『汗の小屋』という高温の蒸気サウナに入る、
ということをやったそうですが、60人の参加者の中、18人が負傷し、3人が死亡しました。
冷静に聞けば、カルト宗教などで行われる洗脳修行と変わらないですよね。
ですが、『引き寄せの法則』にハマってしまった人は、まるでカルト宗教に洗脳されてしまったかのような行動を取ってしまうので、本質的には違いはない、ということなのでしょう。
気づかないうちに『毒』に冒されてしまった
僕の人生にも似たようなことが起こりました。
僕が『ザ・シークレット』に出会い、『引き寄せの法則』のことを知ったのは、2009年の4月のことでした。
それまで、こういったスピリチュアル色のあるものに対しては懐疑的な姿勢で生きたきた僕でした。
ですが、『ザ・シークレット』の中では、『引き寄せの法則』や『宇宙の法則』に関して、『量子論』や『潜在意識』といった、いかにも科学的に聞こえる説明がされていたのです。
僕はまんまとコロリと信じ込んでしまったのです。
僕自身の中では、『とんでもなく素晴らしい考えに出会えた!』と興奮してしまうくらい、当時はこの出会いを肯定的に受け止めていました。
ですが、この法則と出会うことで、自分の人生観の根っこ、心の奥底の信念体系に『毒』が混ざり込んでしまったことに、この時点ではまったく気づけていませんでした。
それまでの僕は、自己啓発的なことも興味を持って勉強しており、社会人として、自分のスキル(コミュニケーション能力や、仕事をこなすためのスキル)を高めることに関心がありました。
スキルを高めることで自己成長があり、自分の人生の境遇が良くなっていくことに対しても前向きで、とても健全な精神性で生きていました。
ですが、『引き寄せの法則』は、その根っこの部分に『毒』を盛り込んでしまったのです。
自分の人生の境遇を良い方向に変えることに対して、自分の能力を高めること、『自己成長』よりも、自分の考え方を変えること、『ポジティブシンキングをすること』の方が大事だと考えるようになりました。
努力を否定する人間へと変化する
『引き寄せの法則』では、『人生で出会うことのすべては自分が引き寄せたもの』という考えが土台に来ます。
このこと自体は、厳密に言えば間違いではないのですが、『ザ・シークレット』では意図的なのか意図せずなのかわかりませんが、表現に足りない部分があって、誤解する人を増やしてしまいます。
よくある誤解が、
『ポジティブに考えさえすれば
望むものを何でも引き寄せられる』
『思考を変えることこそが大事で、
行動は二の次である』
『真っ当な努力をして物事を
実現する(引き寄せる)のは馬鹿らしい』
といったものです。
多少の誇張はあれど、『引き寄せの法則』を無邪気に信じ込んでしまっている人は、どこか心の底に上記のような信念が形成され、他人から見ると不自然な、気持ち悪さのあるポジティブさを身にまとってしまいます。
昔の僕がまさにそんな感じで、他人の目から見た当時の自分を想像すると、自分でも恥ずかしくなってしまいます。
欲望・煩悩が暴走、エゴが強化される
そして、もう一つの、より重大な変化が、自分の中の欲望や煩悩が強化される、という作用です。
『引き寄せの法則』のベースには、新約聖書の『求めよ、さらば与えられん』という教えがあります。
この教えは、そもそもは、人が人生を生きる中で、『希望』を持つことの大切さ、尊さを伝える素晴らしいものです。
ですが、この言葉を心の弱い人間が受け取って、自分に都合よく解釈すれば、欲望や煩悩を自己正当化する『言い訳』になってしまいます。
新約聖書の教えをベースにした西欧社会が、人類の歴史をエゴとエゴがぶつかり合う戦争の世紀へと導いてしまったことからも、意識レベルが未熟な人間の間に広まると『危うい教え』であることが証明されています。
『引き寄せの法則』にハマり始めた後の僕は、表面的にはポジティブで前向きな人間を装いながら、心の奥底では日に日に、
『自分に実現できないことはない』
『どんなことでも自分の思い通りに引き寄せられる』
という傲慢さをふくらませていくことになりました。
こうして、自分の中の、これまで理性が働いて抑え込んでいた煩悩や欲望が解放され、暴走していくことで、自分のエゴがどんどん強化されていっていることに、自分ではまったく気づくことができませんでした。
迷信を信じる人間へと変化する
表面的には、うまくいっていたこともあります。
当時、勤めていた職場の雰囲気が『引き寄せの法則』の活用で改善され、僕にとってストレスのない、居心地のいい場所へと変わったりもしました。
ですが、それ以外のこと、冷静に考えれば偶然やこじつけに過ぎないようなことに対しても、『自分が引き寄せた』と意固地に考えるようになっていきました。
『思い込み』を自ら強化して、それによって自分で自分をどんどん洗脳していくようなプロセスを経験しました。
当時、僕は『気づきノート』という小さなノートを持ち歩き、日常の中で気づいたこと、思いついたことをメモする習慣を持っていましたが、
それを今読み返すと、どう考えても偶然に過ぎないこと(たまたま乗った電車で席に座れた、とか、職場で起こった小さなラッキーなど)を『自分はこう考えたから引き寄せた!』と書いていたり、
『引き寄せが日に日にうまくなっている!』というメモを残していたり、熱心にアファメーション的なことを書き綴っていたり(まったく叶わなかったことばかり)、と読んでいて思わず赤面してしまうようなことが綴られています。
端的に言うと、僕はもうこの時期(『ザ・シークレット』を初めて観た1ヶ月後くらい)にはすっかり、『引き寄せ教』の信者として、迷信を思い込みで信じ込む人間になってしまっていたのです。
引き寄せの法則は人を自分本位な人間に変える
こうして、『引き寄せ教』の熱心な信者になっていくと、その人は、自分でも気づかないうちにどんどん『自分本位』な人間へと変貌していきます。
無自覚の傲慢さが醸し出されるようになっていきます。
傍目には、全然『引き寄せ』られていないのに、『自分にはなんでも実現できる』ということだけをアファメーションなどで自分に繰り返します。
望んでいることを引き寄せられていないことには、自分でも気づいているので、内心、焦りや恐怖もあるのですが、『引き寄せ教』の信者にとっては、そういったネガティブに感じられるような考えを持つことはご法度。
無理やり抑え込んでポジティブシンキングを続けようとします。
望むような現実を受け取れていないのは、自分の考え方が悪いからだ。
自分の思考を変えればうまくいくはずだ。
現実に起こっていることに向き合うことはせず、現実世界で目の前にいる人たちに向き合うこともせず、自分の中の『思考』とか、自分がどう感じるかという『感情』にばかり向き合って、ぐるぐると自己完結のループの中を彷徨います。
それまでの僕は、社会人経験の中でスキルアップして、それなりに実務能力が身についていたのですが、『引き寄せの法則』にハマることで、問題解決能力がどんどん低下していったのです。
合理的な行動をとれば解決する問題まで、思考を変えること、引き寄せによってなんとかしよう、と考えるようになっていました。
当時の僕の心理状態は、ドラッグ(薬物)やギャンブルに依存する人と同じ、宗教にハマって洗脳されてしまった人と同じだったのです。
インナーチャイルドを自分で傷つける
目の前の現実に向き合わないだけでなく、自分の中の『本心』とも向き合わないようになっていきました。
前述した通り、『引き寄せの法則』には『ポジティブな思考がポジティブな現実を引き寄せ、ネガティブな思考がネガティブな現実を引き寄せる』という考えがあります。
これは、明らかに『誤解』であり『間違った教え』なのですが、当時の僕には知る由もありませんでした。
自分の現実に起こること、未来に起こることに対して『不安』や『恐れ』が生まれても、その感情に蓋をして、見て見ぬ振りをするのです。
自分の心、思考や感情の源泉には、インナーチャイルド(6歳頃で自我が形成されていく過程でできあがる性格のベースになる『幼い記憶』)があるのですが、
※インナーチャイルドに関してはこちらの書籍内で詳しく解説されています。
心の奥底から生まれてくる『不安』や『恐れ』の感情に蓋をすることは、心の中の最もデリケートなコアの部分にいる『子どもの自分』が泣きじゃくっているのに、無視したり、力で押さえつけて支配しようとしているのと同じです。
心の中のネガティブを無視し続けることで、僕のインナーチャイルドは、僕自身によってどんどん傷つけられていきました。
自尊心はどんどん低くなり、エフィカシー(自己効力感)も下がっていきます。
引き寄せジプシーの末期的症状
こうなるともう、引き寄せ教にどっぷり洗脳された引き寄せジプシーとしては、末期的な段階です。
恐ろしいのは、今でこそ、こうやって当時の自分の状態を冷静に振り返って分析することができるのですが、当時は、まったくそれに自分では気づけていなかった、ということです。
僕がそもそも『引き寄せの法則』にハマりだしたのは、副業でやっていたFXトレードのことを勉強していたことがきっかけでした。
勉強のために読んでいたブログの中で、『メンタルを安定させるのにオススメ』という情報を見つけて、『ザ・シークレット』のDVDに興味が出て買ったことが最初の邂逅でした。
その後、ここまで書いたような経緯を踏んで、順調に『引き寄せ教』の盲信に突き進みながら、FXトレードをやっていたので、経済状況はとにかく酷いことになっていました。
ボーナスなどをチマチマと貯めてつくった、なけなしの貯金はとっくに底をつき、キャッシングで借金を重ねながら、そのお金でネットのトレードに関する情報商材を買い込み、
『これこそが新たに引き寄せた、勝てる方法だ!』とお金をつぎ込んでは溶かして破産する、ということを繰り返し、気づいたら借金は200万円を超えていました。
その中でだんだんと毎月のキャッシュフローも厳しくなり、給料として入ってくるお金だけでは、借金の返済と生活費が回せなくなり、
心の中は『恐れ』と『不安』に満ちているのに、それを見ぬふりして『引き寄せさえあればなんとかなる』という心理状態で毎日を過ごしていました。
これまたネットで情報を『引き寄せた』と思い込みながら、投資競馬の怪しい情報商材を買ってみたりもしました。完全に詐欺の情報でした。。。
他にも、ネットで情報を見つけて、自分の生命保険を担保に借金を重ねたりもしました。もちろん、この情報に関しても『引き寄せた』と思い込んでました。
その後、どうしようもなくなって、親に泣きついてお金を借りたりもしました。
そうやって、銀行口座にお金が増えると、気が大きくなって、『少しくらい自分のために使ってもいいよね』と、そのお金で趣味のギターを新しく買ったりもしました。
当時は、『ザ・シークレット』で出てくる『ビジョン・ボード』(欲しいものの写真を貼り付けたボードを常に目に入る場所に置く)というのを作っていたのですが、
そこに載せていた写真のギターを買って、『欲しかったギターを引き寄せた♪』なんてことを本気で思っていました。
こうして書いていても思うんですが、今から振り返ると、本当に病的で末期的でヤバい感じになっていました。
こういう、病的なヤバさに、自分自身で気づけていなかったんです。
中で起こっていたことは、相当酷い感じですが、普段の日常生活の中ではそういうものは出さないし、他人の目から見ても、若干、以前よりもポジティブになったかな、と見られる程度の変化だったと思います。
そして、自分に対する自己認識も、『引き寄せの法則に出会って、ポジティブに生きられるようになった幸せな自分』というセルフイメージを持っていました。
これは今、『引き寄せの法則』にどっぷりハマってしまっている多くの人にとっても同じだと思います。
こういう心理状態だからこそ、冒頭で語ったような、カルト宗教的な儀式に、100万円ものお金を払って自分の意思で参加して、命を危険に晒すような行動をとってしまうのです。
『洗脳』というものの恐ろしさは、本人にはまったく『被害者意識』も『危険な状態だという自己認識』もない、という部分にあるのです。
でも、心の奥底では確実に、末期的な症状が現れ、やがてそれが恐ろしい形で表出していくことになりました。
カルマの燃焼と望まない引き寄せの連鎖
それが、僕が一部の人だけに向けたメルマガ内などで語っている【カルマの燃焼】です。
自分の心の中に散らばった『カルマの火種』に火がついて、それが燃え広がり、自分が生きている現実の中に『望まない引き寄せ』をどんどんと呼び込んでくるような現象です。
少し、オカルティックに聞こえるかもしれませんが、『自分のまいた種で自分が報いを受ける』という表現にすれば、現実的な視点でも納得のいく説明になるかと思います。
要は、自分の心の中の本心や現実と向き合わずに、問題を先送りにしてきたことで、火種が大きくなって、それらの問題が畳みかけるように一度に自分の元にやってきた、ということです。
2010年の8月頃に兆候が見え始め、9月からどんどんと状況が悪くなっていきました。
本業の状況、トレードの状況、家族の状況、恋愛に関すること、健康状態の不安などなど、人生のあらゆる分野において、『見たくないこと』『望んでいないこと』『起こってほしくないこと』がどんどん引き寄せられてきました。
会社においては、自分のプライドがズタズタにされるような仕打ちを上司から受けたり、
トレードにおいては度重なる損失と自信を喪失するような結果、
普通に会社員をしていたはずの兄が、いつの間にか会社を辞めて引きこもり、精神疾患を抱えていることが発覚、
幼い頃から近所で一緒に暮らしてきた従兄弟家族が借金を抱えて夜逃げ、
心惹かれるようになり、この世で一番守ってあげたいと感じるようになった女の子を襲う数々の不幸(義父から嫌われて実家を追い出されたり、目の前で列車事故が起こったり、愛する祖母が亡くなったり、最終的には600万人に1人しかかからない難病に罹り余命宣告を受けたり)、
とにかく、いろんな『悪いこと』だけが同時多発的に自分の人生の中に引き寄せられてきたのです。
状況はどんどん悪い方向に進み、年が明け、2011年の3月に入った頃、ピークに達しつつありました。
当時の『気づきノート』にはこう書いてありました。
この時期になると、僕の精神はもはや、疲弊しきっていました。この頃のノートを見返しても、痛々しさしか感じません。
心は傷つき、インナーチャイルドが声をあげて泣きじゃくっているのに、それを見て見ぬ振りし続けているのです。
『引き寄せの法則』と出会って、自分の人生は成功に向かっているはずなのに、なぜこんなことばかりが起こるのだろう?
心の奥に、言いようのない恐怖心がふくらんでいきます。
信じているものがどんどん崩壊していくのに、それにすがるしかないのです。
『引き寄せの法則』なんてウソだった、と認めればすべて説明がつくのに、それを認めてしまうと自分が終わってしまう、自分という存在が完全に否定されてしまう。
だから、自分に報いてご加護を授けてくれるそぶりの無い『引き寄せ教』に執着してすがるしか無いのです。
心の奥底では、怖くて怖くてしょうがない。
でも、その怖さを絶対に直視しようとしない。
見ないふりをして、誤魔化そうとする。
今日寝て、明日目が覚めたら問題なんて全部解決するんじゃないか。
きっとそうに違いないと、自分に言い聞かせて眠りにつくけど、何も解決しないまま次の日を迎える。
坂を転げ落ちるかのように、どん底の精神状態を彷徨った末に、『とどめの一撃』がやってきました。
『とどめの一撃』と生還できた奇跡
2011年3月18日、ちょうど当時お金を運用していたシステムトレードが破綻したのと同じタイミングで、とある人からメールを受け取りました。
そのメールを読んで、目から情報が入り、それの意味を僕の頭が理解した途端、僕の心が粉々に砕け散ってしまいました。
自分が保てなくなるほどの心の痛みです。
想像してみてください。
あなたにとっての『最大の恐怖』とはなんでしょう?
生きていて、誰にどんな仕打ちを受けることが一番辛いと感じるでしょう??
『死ぬこと』が怖い、と考える人も多いと思いますが、『死』というのはある意味、リセットボタンを押すのに近い感覚があります。
生きていれば『いっそ死んでしまった方が楽だ』と思えるようなことが起こりうるのです。
それを想像できてしまうから、それを避けるため、自ら死を選んでしまう人もいるのです。
僕の身の上に起こったのは、そういう類の、想像しうる中で最も激しい『痛み』を感じるような、絶対に経験したくない、と感じるような『恐ろしいこと』でした。
自分の自我、アイデンティティがハンマーで一気に叩き壊されるようなショックを感じました。
自分の心の中の拠り所、一番大事にしたいものが壊されると、そういう感覚になるのです。
メールを受け取った携帯を持つ手は震え、その震えはすぐに全身に広がりました。
正直に言うと、当時、その日のことは断片的にしか記憶に残ってないのです。
メールを受け取ったのは職場で勤務時間中だったので、その後、いつもと同じように仕事をこなして、仕事で関わる人たちと普通に会話も交わしたりしてるはずなんですが、記憶に残っていません。
自己防衛のシステムが働いたのか、何らかの回路が切られて、仕事中はその日起こったことを意識に上らせずに過ごせたのかもしれません。
仕事が終わってから、一人、自宅に帰ってから眠りにつくまでの時間が地獄でした。
普通に眠りにつけるはずもなかったので、ベッドの中で必死に瞑想をしました。
結果的に、僕はその地獄から生還しました。
なんとか心を取り戻すことができたのです。
意識の進化のために必要なプロセス
心を取り戻した後、いろんなことを考えました。
なぜ、僕の身の上にこんなことが起こったのか?
なぜ、僕の人生は、僕の元に『引き寄せの法則』との出会いを運んできたのか?
『引き寄せの法則』なんてものに出会うことがなければ、こんなに怖く、辛い、痛くて苦しいことを経験することもなかったのに。
でも、よくよく考えてみると、これは僕自身の『魂の成長』、人間的な成長のために必要なプロセスだったのです。
『意識の進化』のためのプロセス、とも言えます。
この経験が起こった後、僕の意識には明確な変化が起こり、それ以前の自分とはまるで、生まれ変わったかのように人生観が変わりました。
どういう人生観に変わったのか?に関してはこの動画でも解説しています。
簡単に言うと、自分の人生や自分自身を丸ごと受け容れられるようになった、とも表現できます。
冒頭で、『引き寄せの法則』とは、人間社会に巧妙にばらまかれた『撒き餌』で、実はこの法則の知識によって、
振り回されて人生を狂わせる人と、意識レベルが進化して【人生の創造者】として目覚める人との選別が行われている、ということを書きました。
どうやら、僕の元にもそういう『選別』の試験がやってきた、ということらしい、ということに、しばらく経ってから気づきました。
『引き寄せの法則』によって僕は、自分の中に抑え込んでいた欲望や煩悩を強化され、執着を自分の中で育て、エゴをふくらませる、ということを経験しました。
エゴを大きくした後、そのエゴが破壊されることで、僕は『意識の進化』の次のステージを見ることができたのです。
視界が変わることで、これまで肝心な部分がわからなかった『引き寄せの法則』の真実の姿も見えるようになりました。
参考記事:
魂とは肉体だけに宿るものにあらず。引き寄せ力を高める秘訣は魂の意味を再定義することだった
僕の身の上に起こったことは、本当に信じられないくらいの『痛み』を伴う、最悪な出来事だったと感じています。
生還することができたのは奇跡に近いことで、もしかすると僕は、あの時の精神的ショックに耐えきれず、自ら死を選んでいた可能性も十分にあった、ということを考えると、今でもゾッとします。
でも、僕は生き残ることができた。
結果、トータルで考えたとき、僕は『引き寄せの法則』に出会うことができてよかった、と思っています。
なぜならこうして、僕の身の上に起こったことを伝えることで、僕と同じように『意識の進化』の次のステージに進む人の道しるべになることができる、と考えたからです。
そして、創造者としての目覚め
『引き寄せの法則』というワナに出会い、一度はスピリチュアルな盲信に振り切り、そこから生還したことで、僕は人生でとても大切なことを学びました。
それは、自分にコントロールできるものと、できないものの区別をつけること。
そして、何かを盲信し、理性を働かせないまま『思い込み』を強化することの恐ろしさ、です。
人の心は本来的に、不完全で弱いものです。
でも、その弱さを知り、受け容れることで、人生の視界は拓けるのです。
僕が人生の中でリアルに経験した【カルマの燃焼】と『意識の覚醒』。
これが、2011年3月に起こった東日本大震災とタイミングがリンクするように展開したことに、不思議なものを感じます。
これも後から知ったことですが、ちょうどあの時期に、僕と同じように【カルマの燃焼】的なことを経験したり、ワンネス体験を経て『意識の覚醒』へと至った人が結構な数でいたようです。
スピリチュアル、目に見えない世界の法則を手放しで信じることのリスク、恐ろしさを思い知った後でも、何かしら人知の及ばないものが働いていることは感じます。
僕があのタイミングであの経験をして、今、こうして情報発信をしていることにも、ある種の必然性と、この世界の中での僕の果たすべき『お役目』のようなものも感じています。
【カルマの燃焼】と『意識の覚醒』は、僕の人生の中でも大きな転機となりました。
『引き寄せの法則』の罠につかまり、引き寄せの暴走によって散々痛い目に遭ったことが発端となりましたが、皮肉にも、『覚醒』後、僕は自分の人生に望むものをどんどん引き寄せられるようになりました。
自分の中の恐怖心と向き合い、恐れを飼いならすことができるようになったから、です。
その結果、『とどめの一撃』の1ヶ月後には、インターネットを通じて新たな世界をいろいろと知ることになり、その年の終わりには会社を退職することが決まり、
翌年、2012年の3月には独立して個人として社会と向き合い、自由な人生を送られるようになりました。
参考記事:
引き寄せの法則とは嘘なのか?経験者が語る、引き寄せの法則の真実とは?
今の僕は、【カルマの燃焼】を経た後の僕のように、自分の本心や目の前の現実から目を背けるのではなく、自分の人生と向き合う覚悟のできた人たちに、
人生の質を高め、自由度と幸福度を高めるための具体的な方法を指導し、伝授することを仕事にしています。
この記事を読んでいる人が、今、どういう段階にいる人なのかは様々だと思います。
もし、あなたが『苦しみ』の最中にいる人なら、このことだけは自信を持って言えます。
その苦しみは、決して永遠に続くものではありません。
あなたがあなたの人生において前を向く、ということを決めた時に、その『苦しみ』は役目を終えて去っていくでしょう。
その『苦しみ』は、新しいあなたへと生まれ変わらせる、という大きな役目を持ってあなたの人生の中にやってきたものです。
いや、『やってきた』のではなく、あなたの人生があなたの元に運んできた、という表現が正しいでしょう。
あなたにできるのは、新しいあなたへと生まれ変わるタイミングを今にするのか?という選択です。
あなたはもしかすると、もうすでに『苦しみ』から抜け出し、自分の人生の中で起こってきたことを、受け容れられている人なのかもしれません。
あなたの中には偉大な『創造の力』が宿っています。
その力を使って、これからの人生の中で、自分の思い描く理想を現実に変えながら生きていくことにワクワクしてください。
人生の中で、奇跡は何度でも起こすことができます。
他人から見たら、奇跡と思われるような大きな変化も、自分の経験値に変えて、何度でもそれを再現できます。
あなたが、自分の中に宿る『創造の力』に目覚めるきっかけになればと思って、僕自身の身の上に起こったことを書き綴りました。
この記事も、自分自身の『意識の進化』の段階によって、読み返すごとにいろいろな新しい気づきが得られると思います。
お気に入りやブックマークに追加して、機会ごとに読み返してみてください。
新しいあなたとの出会いがあるはずです。
ここまで読んでいただいてどうもありがとうございます。
そして、あなたの人生に新たな展開が起こる『種』となるであろう、今日という日に立ち会えたことをうれしく思います。
スピリチュアルに振り回されない生き方を目指すなら
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コメント
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あいがとう。
これを知りたかった。
引き寄せの違和感。
女性の自己中心性。
理解できました。
ありがとうございます。
私もまったく同じような経験をしました。
もう人生が終わっってしまった。。
そんな凄絶な経験を。
だから、スーッと入って来ました。
ここまで経験を書ける人はいないと思いますが、
同じような経験をした人は多くいると想像できます。
知りたかった貴重な記事を
ありがとうございます。
救われました。
そして私もいい経験ができたと思っています。
全くもって、その通りですね。
引き寄せの法則には違和感と言うか、幻想めいたモノを感じていましたが、確信を得た感じです。
人生の中で、良い事や嬉しい事はご褒美だと感じ、感謝の気持ちで受け取っています。
何事も自分一人の力で得られるモノは無く、必ずそこには縁があると、感じています。
絶望を誘発する出来事も、実はカルマ解消の機会を得るという事なんだと、やっと気付けました。
辛い事には意味があり、嬉しい事はご褒美。
人生に無駄な事など御座いませんね。
堕ちるとこまで堕ちて「でもきっと引き寄せが何とかしてくれる…!」の域まで行く人は、年齢など様々な理由でもう後がないケースが少なくないんと思います。
そういった場合、いっそ死ぬまで引き寄せ信者でいるのも幸せのうちなのでは?という気もします。
引き寄せの先には「現実がどうだろうと心が幸せなら幸せだ」と言う悟りルートもあるのでそっちに進むのもアリでしょう。
どのみち人間最後には死にますから、現実的な成功もそこまで執着しなくて良いのかもしれません。
たまたまこのページに出会いました。私も、はっきりと自分のカルマの燃焼とわかる出来事があり、そこから数日前までは混乱の日々でした。ここに書かれていることは、私にとっては真実です。
この日々の中で、苦悶して疲れ切っている時でさえ、いえそんな時こそ「守られている」とはっきりわかりました。これによって、常に消えない大きな安心感を得ました。
喜びだけを求めることのアンバランスさを解消して、ただその一瞬に力を尽くせるようにこれからも行動したいです。ここに貴重な学びをシェアしてくださって、ありがとうございます。
読ませていただきました。
確かに引き寄せられる!という思いだけでは行動や感謝の心もなければ、ただのエゴを増やしてしまいますよね。
何が大切か、考え直すことができました。
ありがとう御座いました(^^)
何となく立ち寄って読ませて頂きました。
貴重な経験談ありがとうございます。
私も似たような経験中です。
今はまだ苦しみの中にいますが、自分で何とかしようとジタバタして、自分を受け容れる事を後回しにしていたと言う事を改めて気づきました。
苦しみから学んだ事も含め有難うと手放そうとして居るのに、苦しみの解決をコントロールしようとして、もうなんだか、行ったり来たりして、改で自分を自分で傷つけている事も認識しました。
もっと素直になろうと思います。
どうも有難うございました。